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『そよ風の吹く、はらっぱ』
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2008年10月22日

茨城メロン王国でメロン狩り!!【消えたレポート vol.2】

『消えたレポートシリーズ』第2弾。
今回は、去年の6月に参加したメロン狩りです。

ベジフル協会のN川さんが私にレポートを依頼した理由は、

『試食で出されたメロンとトマト、そして、
     BBQでの食べっぷりがあまりに良かったから』

だったという…(^^;;;


BBQの肉は、茨城の銘柄豚『ローズポーク』でした。
肉質の柔らかさと脂身の甘さは、黒豚よりあるように感じました。

豚肉は美味しくて満足だったのですが、量が多くて
(1人前:300g!)食べるのが大変でした。
女性の参加者が多かったこともあり、食べきれない人が続出。
私は、「今まで生きてきて、こんなに肉を食べた事がない!!」
と思うほどたくさん食べました。

野菜ソムリエと農家の青年たちとの懇親会だったので、
肉の量を減らして、併設の野菜レストランのメニューの一部を
BBQに加えて欲しかったなぁ〜と思いました。

農家の皆さんとの会話で感じたのは、
自分の努力が報われる価格で農作物が売れるなら、
農業をやりたいと考える若者は存在するという事。

実際、サラリーマンをしていた自分より、
農業をしている親父の収入の方が多いからと、
サラリーマンに見切りをつけ家業を継いだ若者もいました。

家族が生活していくために十分で、将来の設備投資も可能な
くらいの収入の確保。実際、これが難しいのですが…。


イベント終了後、BBQで摂取しすぎたカロリーを消費するため、
バスで偕楽園に行き、その周囲を散歩しまくり、
帰りは徒歩で水戸駅へ向かいました。
偕楽園内も含めて、4km以上は歩いたと思います。
その時に撮影した写真も載せておきます!!

開催:2007年6月2日(土) 11:00〜15:00
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■写真A:フレッシュひたちに乗って水戸駅へ
■写真B:鹿島臨海鉄道に乗り換えます。
■写真C:涸沼(ひぬま)駅からの風景

野菜ソムリエと茨城の農家の若者との交流会、
そしてメロン狩りをするために茨城県茨城町へやってきました。
茨城町は、肉用牛の飼育やメロンなどの施設園芸が盛んで、
平成17年度の農業生産額では、県内第6位。
鹿島臨海鉄道・涸沼(ひぬま)駅から車で20分。
メロン狩りをする予定の大塚農園は、たくさんのビニールハウス
が設置された圃場の中にありました。


【茨城のメロン】
まず、茨城のメロンと基本的な栽培方法についての説明がありま
した。メロンの出荷量が全国1位を誇っている茨城県。
主にネット種である「アンデス」「タカミ」(緑肉)や「クインシー」(赤肉)を栽培していますが、ノーネット種である「プリンス」や「キンショウ」
なども栽培しています。
花の受粉には蜜蜂を使い、補助的に人工交配などを施し、
形の良い実だけを残します。交配してから55〜60日後、
実のそばにある葉が黄色く枯れてきた頃が収穫時期。
ネットの張り具合や痛みがないかなどを確認して収穫されます。
収穫後は、太陽熱を利用して土壌を消毒。梅雨明け後、
土壌に有機肥料と水分を交ぜ、ビニールハウスを閉め切り
太陽光を当てることで、土壌の中に潜む熱に弱い病原菌
(メロンつる割れ病菌など)を殺菌します。
その時の日中の地温は、60〜80℃になるそうです。
これは、メロンの連作障害を防止する方法の一つであり、
期間は1ヶ月ほどかけます。この方法だと、農薬を使う必要が
無いため、人や環境への影響を低減できます。

D:ibaraki+009.jpg
E:ibaraki+010.jpg

■写真D:茨城のメロンの収穫量は、日本一!!
■写真E:品種別の出荷カレンダー


【メロン狩り体験】
さあ、いよいよメロン狩りの時間!!
「ネットの網目が細かくて痛みが無く、大きいものを選んでください」というアドバイスを受けた後、ビニールハウスの中へ。
「メロンのつる・葉・実には産毛があり触ると痛いので、
軍手を着用してください」という話だったのですが、
私は素手でつるをパキッと割って収穫。
「軍手を使わなくても大丈夫でした。」と農家の方に話したら、
「たくさん収穫するときは手が痛くなるので、やはり軍手(手袋)は
必要なんですよ。」と言われました。
参加した皆さん全員で、自分が一番美味しいと思うオンリーワン
のメロンを探して収穫。
収穫したメロンを手に記念撮影をする方もいらっしゃいました。
美味しいメロンを収穫できたかは、食べ頃になる
1週間〜10日後に判明。結果が楽しみです。

F:ibaraki+004.jpg
G:ibaraki+006.jpg

■写真F・G:茨城町の農業とメロン狩りの際の注意点について、
        農家の方からお話がありました。


【「レノン」と「麗容」】
メロン狩りの後は、メロン&トマトが振舞われました。
メロンはお馴染みの「アンデス」。そして、最近人気が出てきた
赤肉メロンの「レノン」という品種。トマトは、「麗容(れいよう)」でした。
「レノン」は、種の部分が少なく、果肉部分が厚いので食べ応えがあり、
赤肉メロン特有のカロチン臭が少ないのが特徴。
「麗容」は、肉質がしっかりして傷みにくく、コクがあります。
普通のトマトは輸送中の軟化・腐敗を防ぐため、
色が青いうちに収穫して輸送中に追熟させ赤くしますが、
「麗容」は畑で赤熟してから出荷できるので、
その分栄養価と旨みが増します。
品種名を聞いただけでどんなトマトか理解し頷いている
野菜ソムリエ達を見て、農家の方は
「“麗容”って聞いただけで分かるの!?」と驚いていました。


【BBQ会場へ】
その後、BBQ広場がある『ポケットファームどきどき』へ移動。
ここは、「自然・農業・食べ物」をテーマにしたJAの農業体験型
レジャー施設。
付設農園での収穫体験や地元の達人を招いて、
豆腐やウィンナー作りを教えてもらえる体験教室。
それに、動物と触れ合える広場や地元物産の直売所である
ファーマーズポケットなどがあります。
BBQの前に、ポケットファームどきどきの小泉所長が、
仕事の合間を縫って顔を出してくださいました。
小泉所長は、ベジタブル&フルーツマイスターの資格をお持ちで、
VMC活動にも参加されています。
顔見知りの方もいらしたのではないでしょうか?


【4Hクラブ(Four H club)】
BBQを楽しみながら、茨城町の農業を担う後継者のクラブである
「茨城町4Hクラブ」の方々とおしゃべりを楽しみました。
日本では“農業青年クラブ”とも言われている“4Hクラブ”。
起源は、1902年にアメリカで誕生した農業技術の振興・生活全般
にわたる教育を展開する青少年教育団体。
4Hとは、クラブの信条を表す4つの言葉の頭文字を表しています。

■農業の改良と生活の改善に役立つ腕(Hands)を磨く。
■科学的に物を考えることのできる頭(Head)を訓練する。
■誠実で友情に富む心(Heart)を培う。
■楽しく暮らし、元気で働くための健康(Health)を増進する。

日本では、戦後、現在の農業改良普及センターの呼びかけに応じて、
全国各地に“農業青年クラブ”が作られました。
そして、部落・市町村単位のクラブ相互の連携を強化するため、
「全国農業青年クラブ連絡協議会」も結成。
農業青年達の仲間づくりを促進し、互いの情報交換を通じて
農業技術や生活の向上を目指しています。
農業は、生物・植物病理・気象・経営など、あらゆる知識・技術が
必要とされます。定期的に開かれる集会や、
視察研修・栽培試験への取り組みは、
日本の農業の発展に貢献していくに違いありません。


【農家はメーカーと同じである】
4Hクラブの皆さんとの話しを通じて感じたのは、
「自分で販路を開拓していこう」と考えている方が多いこと。
現に、ファミリーレストランや生協などに営業に行き、
契約栽培をしている方が多いです。

「農産物は、作り手の技術・愛情・人柄が、
             形・味になって表れる。」

自分で生産する作物に自信をもち、
自分の名前を前面に出して勝負していこうという意気込みに、
これからの農業に対する強い期待感が湧いてきました。
そして、このような農家を応援してきたいと思いました。


【これも愛!?】
H:ibaraki+005.jpg

■写真H:私が収穫したメロンとお土産のトマト

BBQの後は、買い物タイム。
この日は、「メロン祭り」も開催されていたので、
様々な種類のメロンが展示され、露天ブースでは、
メロンの試食販売やイベントが催されていました。
“ファーマーズポケット”で販売されている青果物には、
生産者だけでなく、品種名もしっかり表示されていました。
通常ではなかなか入手できない品種の野菜もあったそうです。

自由時間終了後は、沢山の野菜・果物を手にしている
野菜ソムリエの皆さんの姿が!
「ここまで車で来た人ならいいけれど、
電車で来た人は持って帰るのが大変なのでは?」と、
ちょっと心配になりました。でも、嬉しそうな笑顔が、
「そんなのは苦労だと思わない」事を物語っています。


農家の若者と野菜ソムリエの「野菜・果物への深い愛」
を感じた一日でした。


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I:ibaraki+013.jpg
J:ibaraki+014.jpg

K:ibaraki+015.jpg

■写真I・J:偕楽園公園の風景
■写真K:水戸光圀公の銅像
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梅の花が咲く頃、偕楽園へ行ってみたいです☆
posted by 廉 at 00:09| Comment(2) | 野菜:消えたレポート集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月16日

有機農産物についての勉強会・座談会【消えたレポート vol.1】

日本ベジタブル&フルーツマイスター協会ホームページの
リニューアルに伴い、旧レポートに分類されていたVMC講座の
レポートが削除されました。
その中で、私が書いたものを『消えたレポートシリーズ』として
このblogに再度掲載します。

1回目は、野菜ソムリエ講座の講師であり、
有機JAS認定検査委員として活躍されている藤井淳生先生の
「有機農産物についての勉強会・座談会」です。

開催:2007年4月

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有機JASの登録認定機関である
「日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会(JONA)」から
藤井淳生先生をお招きして、有機JAS制度の内容やその課題、
検査の実態などについてのお話を聞きました。


≪有機農産物≫
有機農産物とは、自然の力を最大限に活かして生産された農産物。

以前は「有機」の基準が統一されていなかったので、
生活者が商品を選ぶ際に混乱を招きました。
平成11年のJAS法改正で有機農産物のJAS規格が制定。
「有機」「オーガニック」と表示できる農産物は、
有機JAS規格を守って生産され、
有機JASマークが付されたものだけに限られるようになりました。

有機農産物と呼べるのは、次の要件を満たしたものです。
■ 原則として、農薬や化学肥料を使用しない。
■ 種まきまたは植え付けの時点からさかのぼり2年以上
(果物などの多年生作物の場合は、最初の植え付け前3年以上)、
  禁止されている農薬を使用していない圃場(農地)で栽培。
■ 遺伝子組み換え由来の種苗を使わない。
■ 農林水産大臣に登録された認定機関の検査を受け、
 合格したもの。

有機JASの登録認定機関は、
■ 圃場が農薬に汚染されないよう対策が取られているか?
■ 衛生的に管理されているか?
■ 生産から出荷に至るまでの生産工程の記録を作成して
 いるか?
■ 有機栽培をしやすい適切な品種が選定されているか?

などを調査し、生産農家が認定基準に適合しているか判断します。
生産農家は、認定を受けた後も、定期的に登録認定機関による
検査を受けなければなりません。

驚いたのは、有機JASマークのラベル管理の徹底ぶり。
使用数、在庫数を正確に把握し記録する事が要求されます。
また、有機JASマークのついたダンボール箱から中身を
取り出したら、必ずマジックなどでダンボール箱の
有機JASマークを消去が必要。
それは、中身がすりかえられるのを防止する為です。

「有機JASマークは、
厳しい生産基準をクリアして生産された事を示す証明書と同じ」


この認識を持ち、行動できるかが生産農家に問われます。


≪有機農産物と農薬≫
有機農産物は農薬を使用しないのが大原則ですが、
例外的に使用できるケースがあります。
それは、有害動植物による作物の被害が甚大で、
通常の有機農法による防除法のみでは効果的に防除できず、
このままでは圃場が維持できないという事態になった場合。
使用が認められているのは、
有機JAS規格の別表2に記載されている農薬だけです。
つまり、有機農法の範囲内で最大限手を尽くしたけれど
どうにもならない時、有機農産物の国際規格に準じた限定された
範囲の農薬のみ使用が許可されるわけです。
例外として農薬使用できるといっても、
厳しい条件が課されています。

≪有機農業を推進する意味≫
日本において有機農産物に期待されているのは、
「安全性や栄養価が高いのではないか?」という事。
しかし、日本で認可されている農薬は、使用法を遵守すれば、
人間の健康被害をもたらすほど農作物に残留するものは無いと
考えられています。
だから、一般的に流通している野菜(慣行栽培・特別栽培・有機)
における農薬の安全性は、ほぼ同等なのだそうです。
また、有機農産物だから必ず美味しいという訳ではなく、
味や栄養価は、生産者の技術や天候などの要因によっても
左右されるでしょう。

では、有機農業を推進する意味は何でしょう?
それは、次世代へ農業を継承していくために、
優良な環境と農地を保全していく事
です。

生産効率や外観上の品質など一部の要素だけ重視して
化学肥料・農薬の使いすぎた結果、
地下水・河川を汚染などの環境悪化を進めただけでなく、
農地の地力を低下させてしまいました。
また、化学農薬を使い続けると薬剤に耐性を示す
病原菌・害虫・雑草が出現し、農薬そのものの効果がなくなるため、
さらに強力な農薬が必要になるという悪循環を引き起こしました。

ゆえに、堆肥等による土作りを行い、
化学肥料や農薬を使うとしても効率的に利用し、
環境への負荷を減らす農業が求められるようになったのです。
有機農業は、その流れの受けて広がりつつあるものの一つと
言えます。

しかし、課題がたくさんあります。
■生産支援が不十分
   生産技術の研究・開発が遅れている。
   病害虫などによる品質・数量の低下が起きやすい。
   また、昔ながらの技術が存在したとしても伝承されない。
■非効率な圃場の配置
   たとえ有機農法で生産していても、
   周囲の圃場で農薬が使用されているため農薬の飛散が
   防げず、有機JASの認証が取れないケースが多い。
■市場がまだ小さい                      …など。

これらの課題を解決するために、平成18年12月に
成立・施行された有機農業推進法への期待が高まっています。

日本の有機農産物に対する生活者の理解が深まり普及していけば、
食糧自給率を上げるだけでなく環境保護に協力することにもなります。
有機農産物を育てるには手間がかかるので生産コストが高いうえ、
良品率が低いという事もあり、慣行栽培の農作物より価格は高く
なりがちです。でも、その差額を「国土・環境保全のための投資」と
考える人が増えれば、この流れは広がっていくだろうとの事でした。

藤井先生のお話を聞いて、
有機農産物の新たな側面を見ることができました。
また、エコロジーと農業は、様々なところで結びついている事も。
例えば、「地産地消」は、その地域で生産された産物をその地域で
消費する事で、地域の生活者と生産者を結びつけるだけでなく、
農産物を消費地へ運ぶ余分なエネルギーも節約できるという事など。
農業に関する新たな視点を見つける機会になりました。

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